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まっ★つんの避暇地

本とか映画とかマンガとかの感想を書いたり紹介したりするブログです

【本】 内容は全然過激じゃないです『世界を戦争に導くグローバリズム』中野剛志著

本の紹介

 毎日更新の面倒くささ難しさを実感しておりますまっ★つんです。

 

このたびは以下のような本を読んだためメモ代わりに記事を。

 

漫画と違って本はどうしても自分用のメモになりがちですが、なんとか読んで価値のあると思える文章を書きたいと思っています。

世界を戦争に導くグローバリズム (集英社新書)
 

 「いつの本やねん」という突っ込みはこらえていただけるとありがたいです(笑)。こういう本は当時の社会情勢について書かれているため、毎日目まぐるしく世界が変わる現代においては少しでも鮮度を落とすと途端に価値を失ってしまいがちです。

 

 

しかしまあ内容としては仰々しいタイトルに反して、世界の情勢を考える上での土台としての知識を紹介する程度のものに留まっていたので、今読んだら読んだでそれなりに価値のあるものでした。

 

以下章立て。

第一章 「危機の二十年」再び ――グローバリズムと戦争

第二章 アメリカ、二つの戦略構想――「リベラル・リヴァイアサン」か、「オフショア・バランシング」か

第三章 日米中の攻防

第四章 中東の動乱

第五章 ロシアの怒り

終章 覇権戦争

極端な主張が書いているわけではありません

 

 さて、肝心の内容のほうですが、本書の主張を一言で言うならば「アメリカの一強時代は終わった」です。逆に言うと上述したようなこんなにも仰々しいタイトルや章をたてて置きながら、本から読み取れる主張はこれくらいです。

 

『TPP亡国論』で見たような中野氏の切れ味鋭い批判と言いますか、あのスタイルは鳴りを潜め、ただ海外の学者の考えや学説を紹介し、それらを根拠にグローバルな世界の到来を述べています。ここでいうグローバルとはもちろん学生が就活で使うような意味のものではなく、「覇権国家不在の混沌とした世界」みたいな意味のものです。

 

しかし、ただ学者の考えを紹介するだけとは言っても、むしろこれはこれでアリかと。結構勉強になりました。一方の思想をひたすら紹介するだけでなく、「理想主義VS現実主義」の対立軸を構築して論を進めていったのも中々面白かったです。

 

発行されて一年半程度が経過した今読むと、まさに中国が世界の覇権を握らんとしているわけで、現在進行している出来事が予言されているようでそういった意味でも面白いです。

 

戦争との距離は間違いなく縮まっている

 

まあアメリカが覇権大国でなくなったのは誰の目に見ても明らかで。集団的自衛権で一時期盛り上がりましたが賛成であろうと反対であろうとその理由がアメリカの世界での影響力に依っているものならばそれは的外れだと言ってもおかしくないのではないでしょうか。

 

つまり、現代は10年や20年前と比べると日本が戦争に関連する可能性は大きく上がっているのです。反対派の論は「承認すると戦争に巻き込まれる」ですが集団的自衛権なんかにかかわらず戦争が起きる、あるいは他国に攻め込まれることが十分に起こりうるわけで。逆に賛成派の論として「安保条約によりアメリカが守ってくれるから戦争にかかわることはない」というものがありますがこれこそ論外で、今やアメリカが日本をリスクを冒して守ることに意味はなくなっているのです。

 

だから賛成であろうと反対であろうと、「戦争は起きない」という未来に持って行こうとするのは土台無理があるくらい世界は変わっています*1

 

結局は関心をもつこと

 

とは言っても結局国レベルで起きていることに私たちができることはなく、この現代を過ごしていくだけです。

 

ただそこで思考停止するのではなく、関われる範囲で政治に関わる、つまり選挙に行くことが一番重要なのではないでしょうか。

 

一票が未来を決めるとか決めないとか、行っても意味は無いとか、色々選挙に行く派行かない派の意見は多々ありますが、私が少しでも関心を持とうとするのは結局、除け者にされたくないだけです。自分の関係のないところで自分の生活が変わることが単にちょっと腹が立つだけ。なんとなくあとで悔しそうだから。まだそんな実感はしたことないですけど。

 

だから自分にできる範囲で知識は集めようと思いますし、政治や世界について知ろうとも思います。そのような意味で本書は良い勉強になりました。池上さんの本とかみたいに勉強のために書かれた本では無いゆえに受け身にならず能動的に読書ができたのも良かったのではないかと思います。別にそういう堅く考えずとも、今の世界の状況を分析したというだけの本なので、世界史の本読む感覚でも普通に面白いかと。

 

なんやこれ。最後選挙に行こうみたいになってるし。凄くまとまりがなく面白くない文章になったことをお詫びします。

 

TPP亡国論 (集英社新書)

TPP亡国論 (集英社新書)

 

 

*1:別に今すぐ起きるといっているわけではない

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