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まっ★つんの避暇地

本とか映画とかマンガとかの感想を書いたり紹介したりするブログです

【漫画】 幽☆遊☆白書

2記事目は漫画感想。映画にしても漫画にしても作品を選ぶのが難しいですね。好きすぎる作品は、まだ書き方が定まっていない時期に書いてしまうとあとで後悔しそうと思ってしまって書きにくいし、かといってそこまで思い入れの作品は書くことがないと。


 あと、漫画はネタバレなしで書くのが難しそうなので、記事の前半でちょこっとネタバレなしで魅力を語って、後半は好きなことダラダラ書き殴ります。

 



幽☆遊☆白書 (1) (ジャンプ・コミックス)


 とりあえず漫画1発目は幽☆遊☆白書にしました。全19巻。売り上げは約5000万部だそうです。歴代発行部数ランキングでは34位。ちなみにこれより上位の作品で19巻以下の漫画はほとんどありません北斗の拳くらい?)。つまり1巻あたりの売り上げでみるともっと上位ということですね。作者は『HUNTER×HUNTER』で有名な、というよりは幽☆遊☆白書と合わせて2大代表作として語られることが多い冨樫義博御大です。


 冨樫氏の数々のエピソードは各自で調べてもらうとして、本作についてですが、軽く内容とあらすじでも紹介すると、世界観としては妖怪が住む無法地帯の魔界人間界、死後の人間の行く末を決定したり魔界の強力な妖怪から人間界を守る霊界、の3つの世界から成り立っているという、まあよくあるといえばよくある設定(今でこそよくあると言えますが当時はどうだったんでしょうね。)。

あらすじ

 ――人間界に住む霊感の強い不良少年な主人公浦飯幽助(うらめしゆうすけ)は子どもを助けて交通事故で死んでしまうが、霊界側はまさかそんな行動を取る人物だと把握できておらず、死亡の予定が無いということで、人間界で起こる妖怪がらみの様々な事件を解決する霊界探偵になることを条件に幽助を蘇らせる。

 無事蘇った幽助は同い年の不良で喧嘩相手の桑原和真(くわばらかずま)と協力しつつ数々の事件を解決、その中で知り合った妖怪、蔵馬(くらま)や飛影(ひえい)達とともにバトルジャンキーな強敵や人間界の平和を揺るがさんとする凶敵との戦いに身を投じていく…。――

4人
(左から、飛影、幽助、桑原、蔵馬)


 改めて見るとギャグ漫画みたいな設定ですね。実際序盤は割とほのぼのとしたコメディ要素多めのストーリーだったんですけれども。ジャンプ漫画ってこういうの多くないですか?『キン肉マン』しかり『REBORN』しかり。本作も例にもれず気付けば少年漫画を代表するくらいの王道バトル漫画になっていたというわけです。


 幽☆遊☆白書の何より一番の魅力であり特徴だと感じるのは、内容の濃さです。全編通すとキャラ数も中々、バトルも迫力あり、どちらかというと章立ての章も多い(〇〇編、みたいなやつ)のに19巻という圧倒的まとまり具合。その割にはかなりのボリューム。30巻くらいの漫画を読んだ満足感が得られます(適当)。


 さらに、短くまとまっているということは作者の構成力が高いということを表していると思います。冨樫氏が”天才”だと呼ばれるのもうなずけます。確かに意識して読んでみると、その章のメインのバトル以外はページ数的にはかなり少なめ。にも関わらず印象に残る戦闘は数知れず。キャラクターもお手本みたいに個性が強烈でひきつけられますし、極端な人格破綻者もいません。


 お手本と言えば二つ名とか技の名前はがっちり厨2心?男心?掴んできますね。「邪王炎殺拳(じゃおうえんさつけん)」とか。「修羅旋風拳(しゅらせんぷうけん)」とか。「爆吐髑触葬(ばくとどくしょくそう)」とかやばくないですかね。センス爆発もいいとこですよ。最近はネーミングセンスと言えば『BLEACH』の久保帯人師匠、みたいな風潮がありますし僕も異論無しですが、漢字使えば冨樫氏も中々のやばさだと思います。あと、今では厨2病の代名詞とも呼べるワード「邪気眼」も本作の人気キャラ飛影をイメージしたらしいとのことです。


 さらに言うなら、冨樫先生特有のグロテスクさ。アニメのイメージが強い人はあんまり幽白にグロ要素のイメージを抱いていないんですが(HUNTER×HUNTERやろ、みたいな)、幽白も相当なもんですよ。肉体的(視覚的)なのももちろんですが、精神的というか心理的にズンとくる描写が多く感じます


 そんなこんなで数多の要素をこれでもかってくらい濃縮して詰め込んだ作品。昨今では「思い出補正」とも言われるくらい昔の作品になってしまいましたが、間違いなく今読んでも楽しめます。最近の長期連載に疲れた方にも、そろそろ王道を楽しむことに回帰したい方にもお勧めしたい作品。絶対読み終わったら
邪王炎殺黒龍波ーーー!!!
って叫びたくなると思います(笑)。



!!!以下ネタバレあり!!!








 にしても、19巻ですよ。19巻。DRAGON BALLで言ったらベジータ登場くらい。ONE PIECEやったらまだクロコダイル倒してないし、BLEACHに至ってはまだ尸魂界編すら終わってないですからね、白哉戦くらいですよ。あ、繰り返しますがこられの漫画の批判をしているわけではございませんのでご了承ください。単純に、19巻で乱童も朱雀も戸愚呂も仙水も倒して魔界統一トーナメントも終わっている本作の密度たるや、ということが言いたいのです。まあDRAGON BALLは少年編除けば25巻分くらいですから、25冊でベジータフリーザもセルも魔人ブウも倒したとなるとこっちもかなりの密度だと言えます。やはり時代が進むにつれての各漫画作品の長期化は顕著ですね。ただこの辺は好みの問題だと思うので、絶対的に良い悪いは無いと思います。僕個人の好みとしては短くまとまっている方が好きだというだけです。


 本作品の話に戻りますが、ストーリーを順に追っていくのも冗長になりそうなので、構成要素というか、各部門でベストを考えつつ語っていきます。


 まずはベストキャラクター。文句なしで(字が違うのはご勘弁を)。外伝の飛影が誕生日祝うエピソードとかめっちゃ好きです。しょっちゅうあれだけ単体で読み返します。軽い戦闘狂キャラってのがまたギャップでいいですよね。最終的に黄泉があてられて乗り気になるのも、幽助だけじゃなくての影響があると思うんですよ

躯
(躯と飛影の絡みはなんというか燃えるし萌えます)


 あとは戸愚呂弟仙水の2大ボス。この2人はタイプは違えど悪のカリスマ感が溢れんばかりに出てて好きです。この2人が良いのは、倒したら以後登場しないところ。陣とか凍矢はじめ暗黒武術会編のキャラクター再集結しちゃうじゃないですか。倒した敵が後の味方、とかあるいは強くなって再戦、みたいな展開は決して嫌いでは無いのですが、やっぱり再登場しなくても印象を残し続けてこそ敵、だと思うんです。まあ彼らは最初から敵って感じでは無かったのでこんなもんかとも思いますが。ただ、だからこそ終盤のインフレでこいつらが戸愚呂とか仙水よりも強くなったのだけは解せない。バトル漫画の宿命と言えば宿命ですが……うーん。


 続いてはベストバウト。まあこれは……ベタですけど飛影VS時雨で。鬼の迫力絵のみの無言バトルは作者の力量が無いとできない、みたいなエピソードが『バクマン。』であった気がしますが、まさにそれ。やっぱり冨樫義博ってすごい。本編通して、飛影のバトルって結構アッサリめで、しかも圧倒するのが多いんですよ。是流、魔金太郎、武威、刃霧……(黒桃太郎は割と苦戦したっけ)。んでこの時雨戦も例に漏れずアッサリはアッサリなんですけど、一番ガチで戦ったバトルらしいバトル感が出ていて好きです。ひとつ突っ込むとしたら、お前らS級妖怪やのに妖力使ってないやん、っていう。

時雨と飛影


 次点で蔵馬VS鴉かなあ。そもそも爆弾使いとか能力が爆発系のキャラクターが好きなんです。爆発イコール強敵の代名詞、みたいなイメージがあります。『ジョジョ』の吉良吉影とか、『金色のガッシュ‼』のゾフィスとか、『武装錬金』のパピヨン様とか(この辺の漫画も書きたいなあ)。『HUNTER×HUNTER』のゲンスルーもそうですね。まあ本作を読んだ当時はどれも読んだことは無かったのですが……。ともかく、爆発って凄い絶望を感じるんですよ。で、「蔵馬死んだな。」みたいな。予想通り圧倒されて、一転妖狐化して圧倒して、かと思えば鴉形態変化、蔵馬弱体化とかいう目まぐるしい展開。ラストも命懸けたつもりがそれっぽい理屈でなんとか死なずに勝つ→試合としては負け判定。山が多過ぎっす。


 ベスト台詞。展開とか背景とか関係なしに台詞単体で。まあこれも定番ですが、戸愚呂弟の「元人間のオレの経験からみて 今のおまえにたりないものがある」「危機感だ」「おまえもしかしてまだ 自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね?」の一連のくだり。糞ほど正論で笑う。浪人経験有り、かつ2回生になって教授にお前留年するぞって脅されて初めて勤勉さ持ち出した僕が言うので間違いないです。凡人がなにかを為し遂げようとするのに必要なのは危機感です。「それをやらなければ自分に不都合」っていう状況は強い。あくまで自分みたいな凡人の話で、優秀な人は自発的に行動を起こしてやり遂げてしまうのですね。尊敬を念を禁じ得ません。本編ではこの後桑原がぶっ刺されて幽助が覚醒するわけですが、全く戸愚呂弟の言った通りになったわけです。"自分が殺されそうだから"、ではなく"仲間が殺されそうだから"全力が出たのですが結局は「戸愚呂を倒さなければ自分に不都合な状況になる」という図式が成り立っているのです。バトル漫画主人公特有の不安定さですね。


 ベストシーン。難しい。バトルほどダントツに来るものがないです。大体どこ切り取っても良いシーン。悩みに悩んで、かなり地味ですが飛影VS青龍のバトルとその後の掛け合い。瞬殺のかっこよさは言わずもがな、飛影の初デレ()。霊界探偵編の飛影のハシャギっぷりはそれはもう有名ですが、この辺からクールキャラ確立していきますよね。クールってかもはや「飛影」っていう1つのジャンル形成までありませんかね。飛影だけでなく、この4人の台詞が力量とか性格まで表現している気がします。この瞬間に"パーティ感"が強くなったようなそんな雰囲気。伝われ。



こんなもんですかね。割と楽しかった。振り返るのいいな~~。次はもうちょい新しめの漫画にします(笑)。

あ、あとアニメも面白いです。北米版ブルーレイがクソほど安くておすすめです。日本語音声付きなので問題なく視聴できます。

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