まっ★つんの避暇地

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【本】 ぼっち行動入門? 『孤独の価値』森博嗣著

 突然ですが、皆さんは独りで行動することは好きですか?所謂ぼっち◎◎というものです。私は大好きです。敢えて独りでいるのか友達が居ないから独りでいざるを得ないのかという問題について今回は議論しません。とにかく、私はぼっち行動を楽しんでいるという事実があるということです。

 



ただ、もちろん全てにおいて独りで生きるわけではありません。

私がぼっち行動を起こそうとするときは、複数人でその行動をとると、独りで行う場合に比べてパフォーマンスが落ちる、あるいは面白さを十全に享受できない場合です。

例を挙げつつ平たく言うと、
「いやなんかやることによっては人おったら気ぃ遣うやんか。観光とか。俺博物館とかめっちゃ時間かけて廻るで?」
ということです。

どちらかと言うと人と話すことは大好きです。三大欲求の次くらいに好きです。

なので別に常に孤独なわけではないです。


 そんな"なんちゃって孤独"を愛する私はこの本を読んでさらに愛好が加速しそうです。著者は私が敬愛する森博嗣氏。

 

孤独の価値 (幻冬舎新書)

孤独の価値 (幻冬舎新書)

 

 

内容としては孤独という言葉の再定義。さらには複数人行動の不自由さと孤独の自由さの主張。「独りはいいぞ」みたいな。さらには人間には孤独が必要とまで。

正直かなり面白かったです。前半の孤独という言葉に関する考察が意外と新鮮。凄く画期的な考え方があったというよりは単に普段かようなことを考えないからということでしょうが。

また、著者の隠遁生活が本当に魅力的ですね。人生の理想形すぎる。この本は森博嗣が書くからこそなのでしょう。そこらの社会学者に書かれていてもあまり興味はそそられなかったと思います。


 ただ、一番の問題は対象者です。Amazonの批判レビューなんかにもありますが、本当の独りぼっちの人(失礼)は間違いなく楽しめません。孤独を語っておきながら著者は既婚者です。

また、普段複数人数で行動することが当たり前すぎてかつその生活が楽しすぎて「独り行動」を考えたこともないという人も、面白くないと思います。


 あくまでも、前述したような"なんちゃって孤独"に興味がある人、あるいはそんな自分を肯定したい人、もしくは人に合わせてばっかりな自分に違和感を覚えることがある人向け。

とはいっても、なにか画期的なことが書いているわけではありません。ゆえに人生が変わるような裏技的ななにかを求めてもおそらく満足できないと思われます。

そしてあまり重くとらえるものでもないかと思います。「独りは独りではかどるよ」くらいかと(さすがに軽すぎるか)。


 私の場合はこういう何気ないことを色んな言葉や語りで納得させられること(させることも)が好きなので、ストレスは感じませんでした。

そもそも一冊本を読んだくらいで人生変わられても困りますが。



 最後に改めて付け加えると私は量はともかく友達は存在します。そしてしつこいですが喋ることは大好きです。誤解なきよう。

 人に合わせることがたまに辛くなる人に新たな可能性を提示する一冊。

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